【ティファの店・セブンスヘブン】


小さめの店内


テーブルの席に

ルフィとゾロ


カウンターの席に

チョッパーとエアリス


カウンターの中に

ティファがいる。







ガツガツ

むしゃむしゃ…





「私とゾロは、故郷が同じで

小さな頃から知ってる………

幼なじみなの…。


ある日、たまたま……

ミッドガルに来ていたゾロに………会って

手伝いを………頼んでいたの………


聞こえてる………かな?」




バリバリ

もぐもぐ…



「おい、ルフィ。」




「おう、ぎびでぶぼ!!!!!!」





「店を汚すな……。」(怒)




「いいのよ。ゾロ


ティファさんの店も

今日でおしまい。


どんどん作るから

どんどん食べてね。」




「おお、わかった!!!」




「で、お前は


ゾロの、ぼぼばじばぶばぼ?」




ガツガツ

むしゃむしゃ





「………………。

ええ。

まぁ……そうかな。」










「おいしいね。」



「うん、うまいぞ!!!」




「あああっ!!!

そうだ!!!


お前、電電虫持ってるか!!!」













通話――




「チョッパー???!!!


みんなー

チョッパーが見つかった!!!」



おーっ!!!

どよどよ…(喜)




「あんたっっ!!!

今まで、どこで何してたのよっっ!!!

連絡のひとつくらい

よこせなかったの??」(怒)



「ごめんな、ナミ…。

みんな…。

心配かけて…。」



「そうだっ、こっちには

ゾロもいたんだぞ!

ルフィももちろん、一緒だぞ!

みんなで、そっちへ、向かうからな!!!」



(てめェ、余計なこと言うな…。)




「ゾォロォ??!!


みんなー、ゾロもいたって!!」


おー そっか!

どよどよ(喜)



「チョッパー

ちょっと

かわってっ。」




面倒がるゾロを

説得するチョッパー









「………………もしもし。

何だ?」







「あんた……………… 


何だじゃないでしょう………みんな

捜しまくってたんだから………まぁ

無事だったんなら、それでいいんだけど。


で、もちろん

元気だったんでしょうね………??」(怒)



「ああ…。」



「ルフィは?」



「今、メシの最中だ。」



「あっそ。

んじゃあ

私たちが、

何処に居るか、訊いてみて。」




「おい、ルフィ。


他のヤツらは、何処にいる?」




「んんっ?

ナミたちか??


えーーっとな………。


どこだっけな…??」





「そこは、どこだ?」




「ミッドガルの近く。

カームっていう、小さな街の

宿屋にいんの。

海軍が来るっていう、ウワサもあるから

あんたたちも、早く来て。」



「わかった。」






「ゾロ…。」



「…何だ?」




「あんた、逃がさないわよ………。

私の3億ベリー!!!」



いいっ……??!!(汗)

(何だっっ??!! 

借金かァっっ…??!!)



「い〜い?

くれぐれも

1人で来んじゃないわよ、あんた…。」



「何でだ!!!」(怒)



「んじゃ、そういうことで

よろしくぅ!」



通話終了




………………。(ゾロ)





「おい、そろそろ行くぞ、ルフィ。

アイツらのいる街に

海軍が迫ってるって

情報があるらしい。」





「んっか。」





「おっし…!!!



ハラもいっぱいになったし………


そろそろ行くか!!!」






チョッパーが、ティファとエアリスに問いかける



「もう知ってるよな…。

おれ達は、海賊なんだ…。」



「かいぞくっ?

かいぞくだったの?

ゾロも?」



「知らなかったの?」



「うん……びっくり。」



「略奪や支配はしねェ。

おれは、海賊王になる為に、航海してんだ。」




「かいぞくおう……」



「そうなんだ。

ルフィは、おれ達の、船長なんだ。」




「船長さん……」




「これから、おれ達は

他の仲間のところへ、行くけど

お前らは、どうする?」




「う〜〜ん……。

どうしようかな。」



「私は、特にあてはないけど

旅に出ようとは、思ってるの。」




「とりあえず来い。


はなうりは、もう

この街にいねェほうがいいだろうし。


おれたちと来いよ。

そっから、どうするか

お前らが、決めればいい。」





「ごめん!

わたし………今日は行けない。

どうしても、したいこと、あるの。」



「じゃあ、私も。

エアリスに、付き合うわ。」


「集合場所を教えて

そこへ、二人で行くわ。」



「お前ら、大丈夫なのか??

またあいつらに、捕まったら…。」



「大丈夫よ。

私は、戦えるの……。」



「わたしも、戦う。

ティファいてくれたら、きっと大丈夫。」



…………………。(ゾロ)













「えっと…

四番街………でいいのかな?」



「ううん………


伍番街………。」



「えっ?

お母さんに、会わなくていいの…?」



「うん…。

心配かけたくない………。」




…………………。(ゾロ)









【伍番街・教会付近】







「どうして、お花さんを………。」(涙)




………………。(ゾロ)





「異様ね………この厳戒態勢………。



神羅………

エアリスを捕えに……ここまで。」




「ここからの突破は

無理ね………。」




「ちょっと!

どこへ行くの、ゾロ!!!」





「"戦"だ。

剣士がアホで、話が続くのかね……。」




「………そうですか。」

(渋い…。)(好)















「すごい………。

まるで、鬼ね……。


………もう半分はやっちゃった…。


何だか、わかってきたわ……。


ルフィ………。


彼らのこと……。」







「今よ!

行こう!エアリス!」



「えっ、でも…。」



「もうっ、ちゃんと見て!

ゾロは、囲まれてるけど

全然大丈夫だよ。」



「でも、一応、私たちは

命懸けなの…。」



「行くの?行かないの?

はっきりしてっ。」




「行くっ!」




「えらいっ!

行こう!」











【伍番街・教会】







「ここにもいたのね。



こんな素敵な場所に…

どかどかと、入り込むなんて………勝手ね。



あなたたちなら

私1人で十分ね………。」(怒)










扉の外に、倒した兵士を

運ぶティファ




「よしっと…。


これで、私たちだけね………。」




「外の様子は………と



くすっ…。


大丈夫、みたいだね………。」












【教会の花畑】







「素敵な、お花だね……。



いつも、ここにいたの?」




「うん………。」




「そっか…。」

(だから、神羅もここを………)






「あのね………。」



「うん?」




「わたしね………。



わたし………。」







「ううん……。


ナンデモナイ………。」





「くすっ。

どうしたの…?」











「わたしの、ほんとうのお母さんは

セトラ………。


わたしは、ふつうじゃない………。」




「わたし、セトラの生き残り……。


さいごの、ひとり………。」






「そうだったの………。


だから、神羅はこんなに…………。」




「くすくす…。


あのひとたちは

何か、ちがうよね。



みんなが探してるのは

そういうんじゃないんだよ

きっと………。」




「何かが

終わり

また

はじまる地。



終わるのはきっと

長い悲しみ。



そう信じられる。」




「だから、わたし

行かなくちゃ。



わたしの旅。


わたしが

はじめなくちゃ。」






「でね

どうしようかなぁ。って。


ちょっとね、おもたいから。


ひとりで行くことも

考えてた。」




「ダメよ。

ひとりでなんて。

重いのなら、尚更そうだよ……。」



「ひとりよがりでは

見失うものが、多いのよ………。」




「そっかなぁ?」




「そうよ………。


だって、私がそうだもの………。」



「憎しみにかられ

自分の、大切なものまで

奪ってしまう………。」



「私はあの日

お花を買う、資格なんて

なかったのよ………。」



「そんな人、いないよ。」




「かっこいい、女の子だなぁ。って

わたしはそれしか

おぼえてなかったよ。」




「エアリス………。」





「私は……。


私は元

反神羅組織

アバランチ…。


魔晄炉の爆破は

私達の企み………。


やったのは

プレジデントだけど…

私達が、実行するはずだった……。」




「そうだったの………。」

少し戸惑うエアリス。



「ゾロは、私を止めてくれたけど…

まだ私を、疑ってるみたい。

信じてくれないんだ…。


下手をすれば

斬られそうだよね……

あの刀で……。」





「ゾロは

そんな人じゃないよ、ティファ。」



「守ってるんだよ。

あの刀で。

あなたを。

そういう人だよ。」



「そうなのかな……?」




「止めてくれた………、でしょ?」




「そうだね………でも。

いつか、ケリをつけてやるって

言ってたもの……。」



「くすくす…。

ああ、それなら、きっと…

あなたが、変われば

な〜んにも、なかったみたいに

ふつうに、接してくれるよ。」



「でも……


汚いって、言われちゃったの……。

私は、嫌われてるよね……。」



「ひっどいこと、言うんだから、もう…。

でもそれって、たぶん

あなたにじゃないよ。」



「えっ……?」



「あなたが、

しようとしたことに対して、

なんじゃない?」



「そっか。


きっと、そだね。」




「うんうん。」




「エアリスは、いいね…。

ゾロのことなら、何でも知ってて…。」



「そっ、

そんなことないよっ。」




「くすっ…。


否定すると、余計に怪しいよ。」




「そんなこと、ないってば…もう。」







「ねぇ、エアリス。

2人で何か、約束しない?」



「うん?」



「また、ここへ来ようよ。

あなたの旅が、終わったら。」




「うん。」



「約束だよ。」



2人は微笑み合う。





「あっ…。

ゾロは?

どうしてるかな…?」



「くすっ…。


さっき見たら、寝てたよ。

いびきかいて。」




「そろそろ、戻ろっか。」




「そうだね。」







「またね、お花さん。」















教会

扉の前


扉を開ける2人




「………………おう。」




「ゾロ!」




「ふ〜ん…。


盗み聞き?

まだ信用されてないのかな〜?」




「それより………。


斬ってもキリがねェ。

早ェとこ、引き上げよう…。」



続々と増え続ける

強固に武装した神羅部隊…

教会を狙っているようだ。



『ツォンさんの許可は出てるのか?

アレをやって、オレたちのくびまで飛ぶんじゃ

ないだろうな!!!』






「どこまでも、卑怯なんだね………。


エアリスの目の前で

ここを傷つけて

脅すつもりなのね………。」


(てめェ…。

不安を煽っちまってどうする…。)




「急ぎましょう。エアリス。」




教会を、振り返るエアリス




………………。(エアリス)




「お花さんは、強いから

だいじょうぶだよ…。」





「早くしろ……。」




「うん…………。」



















【七番街・セブンスヘブン】







「………………寝てる。」




「ただいま。


くすくす…。

ふたりとも、ぐっすり。


かぜ、ひかないかな…?」



(コイツらが、カゼなんかひくかよ…。)



「ひくわね…。

床なんかで寝たら。

毛布を、持ってくるわ。」







ぐお〜……。

ぐお〜……。





んが〜……。

んが〜……。






静かな店内

ティファはまだ戻ってこない。




………………。



………………。









「…何か用か?」





「別にぃ〜。」


知らん顔しているエアリス。





…………………。(怒)(ゾロ)





「ありがとう。ゾロ。

いろいろ、助けてくれて…。」




「やっと

ちゃんとお礼

言えてよかった…。」





………………。(ゾロ)





「お前……。

会わなくてよかったのか…?」




「うん………。


心配する、でしょ。

やっぱり、言えないよ…。」




「早ェ時間なら

何とかなるんじゃねェのか?」




「おれはもう寝る…。




てめェも早く休め…。」




「うん………。」
















翌日


早朝


【四番街・エアリスの家】




(お母さん…。)



エアリスは、テ―ブルに

手紙を残した…。







お母さん



あの日は、突然でごめんね。

マリンちゃんは、元気かな…?


あの後、神羅につかまったけど

今は、逃げ出して

元気でいるから。


心強い人たちに出会えて

友達も出来たの!



このまま、彼らと一緒に

少し旅に出ます。



もう神羅には、つかまらないから

安心してね。



お母さん

元気でいてね!



娘より。






手紙を残すと

そのまま、そっと家を出た………。








「あ〜 

どきどきした〜。」




「ケジメは、ついたのか?」




「うん…。


わたし、まちがってた…。

こころがすっきりして、よくわかった!

ありがとう!」











【七番街・セブンスヘブン】







「おっし!!!

朝メシも、ハラいっぱい食ったしな!!!


んじゃあ、そろそろ行くか!!!」











【ミッドガル・ゲート前】







『麦わらのルフィおよび、その仲間と

古代種の娘を確認。

全員確保します』


武装した兵士によって

完全に封鎖されている扉。





「こっちは、ダメだ!!!

完全に、封鎖されてるぞ!!!」





静かに歩くルフィ




バタバタと、倒れる全兵士。




扉を殴るルフィ



「これが、封鎖かァアアア!!!!!」




「なんも出来ねェ組織は

中にいる奴らすら

ちゃんと、守れねェよ…。」(怒)




「ミッドガル……。


不安定な街、だったね…。」





彼らはミッドガルを出る。








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