【研究室・エレベーター】







「あれっ?」



「どうした?」



「上にしか

行けねェようになってんぞ。」



「そういう仕組み

なのかな…?」



「とにかく行ってみよう!

下りる方法が

見つかるかもしれないぞ。」










チーン









【神羅ビル69階・社長室】


プレジデント神羅が倒れている…。







俯くエアリス。


「………こんなこと、ばっかり……。」






…………。(ゾロ)








「うわっ、おっさん!!!

どうした!!!」



「ダメだ。

もう脈はないよ…。」



「誰だ…?

このおっさん…。」



「こいつが、プレジデント神羅………

神羅カンパニーのボスなんだ。」




「あー…。



死んじまったら、そりゃ仕方ねェな…。」








………………………。

もう息はない









「ん………?



この刀は………?」





「…………!!!!!!


………………グッ………!!!!!!」





「どうした、ゾロ!!!」




「ゾロっ…。」




「何でもねェッ………。


虫唾が走っただけだッ………。」







(しぶてェ野郎だ………。)(怒)









………………。(エアリス)


不安な表情のエアリス。








「………………。

ここにいても、仕方ねェ…。

早ェとこ、出口を探そう…。」






「ゾロ!


お前、何か知ってるんだろ?

知ってることあったら

おれに、ちゃんと言え!」







「………………。


その刀は、セフィロスって野郎のモンだ………。


おれには、憶えがある………。


今はそれしか、言えねェがな………。」




「あっ、見て。

奥に………。」



「ほんとだ!!!

別のエレベーターがあるぞ!!!」








【エレベーター前】







「う〜ん。

あやしい……。」




「これ、何だ??」




「社長専用…じゃないか?

パスコードの、設定があるぞ。」




殴って壊すルフィ。



「おっし!!!

乗ろう!!!」




ドン…!!!



「んんっ?



何だ??!!

この上に、何かいるぞ!!!


デケー!!!」





…………。

チャキッ




「ゾロ!!!

おれに、まかせろっ!!!」




一人で倒すルフィ。





「コイツ、番犬だったのか?


ん?

何か落ちてるぞ!」



「何かのカギ、かな?

もらっとこ。」



「そうだな。」



「よっし!!!

行くぞ!!!」
















「あれっ?

ボタンがねェぞ。」



「ワナ………かな?」





閉まるエレベーター




「………………勝手に

動いてるね。」



「いくらでも、来い!!!」













「何だ。

大した事なかったな!」

















「ここ、どこだ?」



「42階だ。」










チーン









「んっ?

反対側から

誰か来んぞ!!!」





「あ!!!

やっと見つけた!!!」




「ティファ!」




「困ってるだろうと思って

助けに来たの。



フフフ…。

甘く見ないでね。」




「誰だお前??」




「私は、ティファ。

元アバランチ…。


ここの、ビルの事には

少しは詳しいの。」





「ふーん。」





「考えるのは後!

いつまでも

こんなビルの中にいたい?」



いやいやをする全員。




「じゃあ、私について来て!


こっちよ!」





「ティファ!

来てくれて、ありがとう。」



「エアリス!

無事だったのね。

良かった……。」





「んん??

ゾロ、あいつ………はなうりの友達なんか??」




…………。(ゾロ)

険しい顔つき。




……??(ルフィ)





「おれは、チョッパーだ。

お前ティファっていうのか?

よろしくな。」




「よろしく。


………?

………………たぬき?

の、ぬいぐるみ…??」



「たぬきじゃねぇよ!!!

おれはトナカイだ!!!

トナカイの医者だぞ!!!

ぬいぐるみじゃねぇっ!!!」(怒)



「ごめん、ごめん。」











「プレジデント神羅

やられちゃったね。」



「ティファ、知ってるの?」



「わたしたち、直接見ちゃった…。


うえでね。

ころされてた…。」



「そう。

いい気味。」



「えっ?」



「でも、これで神羅は、終わりじゃないよ…。

早速テレビで、息子が演説してた……。

自分が次の、ボスだって………。」



「そう………。」



「私たちは、終わったけど……

神羅はまだ、続いていくんだね………。」



「私たち…?


ティファ。

怒ってるの?」




「もうそれぐらいにしておけよ………。」



「大丈夫よ。ゾロ。

二度とあんな事はしない………。」


「私がここへ来たのは、あなたたちを

助け出すため……。

信じて。」




「でよ、お前、誰なんだっけ?」





「ごめんなさい、ルフィ…だったよね?


ここを、出てからでいいかな?

もうすぐ、追っ手も来るし。」




「……そうだ。

私、お店してて…。


おなかすいてない?

ここを出たら、ごちそうするわ。

そこでゆっくり説明…」




「御馳走!!!

肉あんのかぁ!!!」




「もちろん。」




「よし!!!

お前にまかせる!!!」




「まかせるんかいっ!!!」(怒)

ビシッ!!




「ししし!!!

気にすんなって〜〜!!!


肉食わしてくれるヤツは

いいヤツだ!!!」




「おい…、ルフィ。」

(お前それ、何とかしろよ……。)(呆)




「あっははははははは!!!


おっし!!!


肉はどっちだぁ??」



「こっちよ!!」













チーン




【神羅ビル3階・展示室】







「なんじゃーここ??」



「すっげぇなー!!!」



「へェ〜。」




希少な車や、バイクが

ズラリと展示されている。




「くるま…。


これなら、みんなで逃げられる…ね。

でも

ここ3階………だったよね??」




「だからいいの。


まさかね

そう思うのは

向こうも同じだから。」





(どきどき…。)


(よっし!

みんなのあし

引っ張んないようにしなくちゃ!)


ふん!! っと気合を入れるエアリス。




「エアリス、何やってるの

早くっ!」



「あ、はいはい…。」





「さ、みんなも乗って!!!」





運転席にティファ

助手席にエアリス


荷台に、ルフィ、ゾロ

チョッパーが乗り込む。



「まずは、2階へ降りましょう!!!」



「どやって??」




「それは、人と同じね。」




「あっ、階段!!!


ティファすごい…。」



「まかせて!!!」

















2階………


大きなガラス窓の前………

外は暗くなっている。









………………………。(ティファ)









深呼吸するティファ……。







「ティファっ、行くのねっ!

だいじょうぶっ?」





「………行ける。」






「うん………。」

(信じてる…。)






「おい、まさか………。

アイツ、こっから逃げる気かっ!!!」



「高けェぞぉっっ!!!」



「死にたくねーっ!!!」(泣)





「死なないっ!!!






行くわよーーー!!!!!!」






エンジンを唸らせ

一気に、ガラスを突き破る






「ギャーーー!!!!!!」(泣)






「お前ら、忘れんなよ、シンラーーっ!!!!!!


いつかケリつけるからなぁーーーっっ!!!!!!」





車は、真下の高速に飛び乗る。






………………。(エアリス)






「どう?

私のテクニック。」




「きゃ〜〜

かっこいい!!!

ティファ大好きーっ!!!」



「ちょっと!!

エアリスっ!

運転できないよ!」(笑)



「いやっ。

好き〜っ♡」





「アホかーーーー!!!!!!

こっちは、死ぬわーーー!!!!!!」(泣)



「斬るぞっ!!!ボケ!!!コラァ!!!てめェ!!!」(泣)



「死んだ…。

おれもう、死んだよな…。」(泣)




鋭いガラスだらけの荷台………





「んっ?

何か来るぞ!!!」





「追っ手かァ……。」





「そうか……。


ちょうど、よかったな………。」









「ティファ!追っ手よ!

すごい数っ!!!」



「もう来たのね!

待ってて、今スピード上げるわ!!!」





コンコン

荷台から合図がある…






「………止めろ。ですって。」

ゾロの顔と口調を、マネするエアリス。




「ええっ…??

ここで………??




わかったわ!」



車を停止させるティファ。






「どういうこと?」






荷台から、黙って降りる3人………


追っ手のいる闇夜へ

ゆっくりと消えて行く





車から降りる

ティファとエアリス

彼らを見守る…





「ありゃま…。

かわいそ。」




「まさか………。

あの数よ

無理でしょう??」








「ううん……。





すごいんだから…。」












燃え盛る炎を背に

ゆっくりと戻る3人…




「もしかして…

ぜんめつ……?」




「ああ………。


"全滅"だ。」





「…………………………すごい。」


(世の中には、引くくらい強い人たちって

ほんとにいるのね…。)




「おっし!!!

肉食いに行こうぜーーっ!!!!!!」




「んー。

でも残念だけど

車ももう、使えないわね…。」



「えっ? 

何でだ??」



「だって、

どっちも、道がないんだもの。」



「前は、作りかけの高速道路

後ろは炎……




やり過ぎね…。」




「ええ〜っ!!! 

んじゃあ

歩くしかねェのかよ…。」



「それも無理。

道がないんだもの。」



「なら、こっから飛ぼうぜ!」



作りかけの高速道路を

指差すルフィ




「無理よ。」



「しぬでしょ。」



「死ぬな……。」



「うん。

さすがに、死ぬな。」




「何だよ、お前らーっ!!!

肉食いてェっていう

根性が足りねェぞ!!!」(怒)



「アホぬかせェ!!!

肉で死ねるかーっっ!!!」(怒)




「………ま、確かにな。

ハラが減って、イラついてきやがったな。

とりあえず、早ェとこ降りよう。」




「おっし!!!

おれに、いい考えがあるっ!!!

お前ら、順番にならべっ!!!」




「……………おい、ルフィ

お前、ちゃんと先に説明…」



「何っ??!!」


ルフィの腕に、ガッチリ巻かれるゾロ。



グーーーーーン



ポィ。




「覚えてろ〜〜〜!!!!!!」(泣)






「飛んでっちゃった…。」





「ちょっと!

ゾロに何するのよっっ!!!

生きてるんでしょうねぇぇ………??」




「ああ。

たぶん。」




「たぶんって!!!

あなたねぇぇぇぇ!!!」(怒)



「まぁまぁ、ティファ。

気持ちは、わかるけども。」




「いやーーーっ!!!」(泣)




「あ、飛んでった…。」




「おっし、はなうり!

お前来い!」



「うん。

わかった。」



ルフィの腕に収まるはなうり




「ちょっと待てよっ!

ゾロ達は、無事なのか?」



「ああ。

だふんな。

途中で、落としてるけど。」




「………。



えーーとーー。


何するんだっけ??」




「ルフィ!

おれも行くよ!

一緒に、投げてくれ。」



「おうっ!!!」




「よ…っと!!!」



グーーーーーン


ポィ。




「ガードポイント!!!!」




ふさっ


はなうりをキャッチ




「大丈夫か?

はなうり。」



「うん。

ありがと、チョッパー。」






「あー。


なるほどなー。」




「おっし!!!

おれも行くかっ!!!」








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