「んがーーーーーー!!!!!!」




バキバキバキバキッ………!!!!!!




「うわぁっ!!!」





ヒュ〜


ヒュ〜


ヒュ〜







「………何っ?

何なの?

敵が………

降ってくる………?」







………………!!!(ゾロ)








「コラコラコラッ!!!


お前ら!!!

子供が遊んでるだろうが!!!」





「子供のジャマすんな!!!!!!」(怒)









「ルフィ!!!」






「ん?


何か、声がしたか今?」




下の階を覗くルフィ。





「おおおおっ!!!


ゾロォ!!!!!!


ひっさしぶりだなぁ、お前!!!


あっははははは!!!


おーーい!!!」





「ルフィ………!!!」




「知り合いなの?」




「ああ。

"仲間"だ。」


嬉しそうに少し笑うゾロ。




「ちょっと待って、ゾロ!」













「ルフィ!」




「何なんだよ?こいつら。

子供が下で遊んでんのに

天井落とすって、言いやがってよ!!!」(怒)


「ゾロ!

お前、そっち頼む!」




「わかった。」






「おれは………

あいつだ!!!


あの、鳥みてェな頭のヤツだ!!!」















「強い………。




誰なの……?

あの、麦わら帽子の男の子……?」



「あの子にゾロが、従うなんて……。


あんなにうれしそうに


笑うなんて……。」






「………………鬼の目にも涙??」






くるっ


「誰が鬼じゃっ!!」(怒)





















ヘリの上で、捕らわれている、エアリス。





「ん………?


あいつ、誰だ??」





「………………。


…………花売りサンだ。」





「はなうり??


変わった名前だなー。」




マリンの無事を、必死にティファに伝えようとして

ツォンに、思い切りぶたれるエアリス…。


パァン!!!




「ああっ!!!

あいつ………!!!」





…………。(ゾロ)







「ツォンさん………やりすぎですよ。」


睨むツォン


「ひぃっ、すいません…。」






「……………。

ゾロ。

あいつ、お前の知り合いなんだな?」





「………ああ。」





「おいっ、ルフィ!!!」




走って手を伸ばし

ヘリに飛び乗る、ルフィ。



驚くエアリス。



「あなた………。」




「おれは、ルフィ。

海賊王になる男だ!!!」


にっ。(笑)



微笑むエアリス。




「貴様っ!!!

悪魔の実の能力者か!!!

振り落とせ!!!」



「わわわぁっ…!!!」




「おい!!!

ルフィ!!!



あいつ………。」




ルフィとエアリスを乗せて

飛び去って行くヘリ。















「ゾロ………。



もう、何が何だか………。

説明してくれない………?」




「とにかく、ここはもう安全だ…。」


キンッ






「どこへ行くの?」




「おれは、野暮用が出来た。

達者でな、ティファ…。」




「えっ…?」




「マリンを迎えに行ってやれ…。


今のお前なら

もう迷うこともねェだろう………。」





「待って!

ゾロ!」





「おれァ、海賊なんだ。

アイツは、おれ達の

船長だ。」

















【神羅ビル・正面玄関】


一人の侵入者に、警報が響く………







「ツォンってのは、どこにいる………?」(怒)






「あっ、あの人です!


やたら気合の入った

あの…黒頭巾のコワ〜イ人です!

早く何とかしてくださいよ〜〜!」



「わかった!


衛兵!銃を構えろ!!!」



「我ら、神羅カンパニー本社に

刀で殴り込みとは……。


どこまで持つか………見物だな。」












【神羅ビル・特別な牢】


目が覚めるルフィ。

まだ体が痺れ、意識が朦朧としている。







「体が……動かねェ…。


あいつら、おれになにしたんだ…!!!」




「だいじょうぶ…?」




「ああ……。


何かごめんな。

助けてやれなくてよ………」



ふに〜〜………。


力が抜けているルフィ。




「くそぉっ………!!!」






「ううん…。


気にしないで……。」





「ルフィ」



「うん?」




「あなたは、ゾロのお友達?」




「ああ………。

友達ってか


仲間だな。」







「そう………。」


(そういうひと、いたんだ。

よかった………。)






「お前、何であいつらに

捕まったんだ…?」



「…どうしてかな。

わたしにも、わかんない。」



「でもね。

こうやって、巻き込んでしまって

ごめんね………。」



「謝んなって……。」






「お前な…………」



「ん?」



「ちゃんと、怖ェって言え。

構わねェからよ…。」






(ルフィ………)






「………あ、そうだっ!


お前、トナカイ見なかったか?」




「トナカイ??」



「ああ……。

ちっこいヤツでよ。

あれっ?

でっかかったか…?」




「まぁいいや…。


そんでよ

青っ鼻で、医者でよ

わた菓子が好きなんだ」





「???」




くすくす…。


「楽しい仲間がいるんだね。」



「チョッパーってんだ…。

どっかで、見かけなかったか…?」




「男の子?」




「ああ。

あいつは、男だな。」




「チョッパーくん…。


ごめんね。

わたしは、見たことないかな。」



「そっか〜。

あいつ………

どこ行ったんだぁ??」




「捜してるの?」



「ああ。

そいつ、おれたちの船で

医者やってんだ」




「船…?」






「おい、出ろ!!!」


うっ…。


「立て!!!」


兵士に、髪を引っ張られ

乱暴に連れて行かれる

エアリス……





「やめろ……!!」





「ありがと。ルフィ。

もしもどこかで…チョッパーくんを見かけたら

伝えるね。」



ルフィに、笑顔を見せるエアリス。

力がなく、まるで別れの笑顔のように見える…。





………!!!(ルフィ)





「おいっ!!!

お前ら!!!」




「こらっ、暴れるな!!」





「離せよっ!!!!!!



おいっ!!!!!!



コラッ!!!

連れて行くな!!!!!!」




連れて行かれる、はなうり。






「……あいつ。」





「少し

大人しくしていてもらおうか…。」




「………………。


お前ら………あいつに何しようってんだ?」(怒)




「滅びゆく種族に

愛の手を………。と


宝条博士が

お呼びでね………。


へっへっへっへっ………。」





ゾクッ………。(ルフィ)






「そうか………。」






「おわっ………。」



気絶する、兵士達………。






「大人しくしてろよ………。」(怒)














【牢の外・廊下】







「何かまだ、よく見えねェし…

フラフラすんなぁ…。



あいつ、どこだぁ??」






「何か、すげー腹立ってきたなぁ………。

何か収まらねェぞ、全然………。」(怒)




「何で、あいつ………



何で、助けてって言わねェんだ!!!!!


殺されんだろうが!!!!!」(怒)






「手錠がジャマだな…。


このままじゃ、動きずれェけど

もうなんもできねェワケじゃねェぞ…!!!」(怒)







「おいっ!!」



振り返る兵士

途端に気絶する…。



繰り返すルフィ


11人目の兵士………




「おおっ!!!


あった〜〜!!!


手錠のカギだぁ〜!!!」







「助かったぁ〜!!!

ははは!!!



よし!!!!!!」





「くそっ!!!


あいつ、何か腹立つヤツだな………。」




「待ってろ!!!!



はなうりぃーーーーーっっ!!!!!!」





















神羅ビル 

迷える剣士。





「また同じか…。


ここは、どこだっ……!!!


くそっ!!!!」




(早くしてやらねェと………。


あの調子じゃ…

何をされるか、わからねェ………)








「お〜、ゾロ〜!!!

あっはははは!!!


お前も来てたのかぁ!!!」




「ルフィ!」



「笑い事じゃねェんだよ…。

ここは、どこだっ??」(怒)


ハァッ……


ハァッ……




「おれも、ずっと捜してっけど

さっぱりだ!!!」


ハァッ…

ハァッ…










・・・・・・・・・・・。











「面倒臭ェ……。


こうなったら、全部ブチ抜いて

上まで行くしかねェ………。」





チーン





「ん?

何か来たぞ。」




「おおっ

エレベーターだ!!!


あれに乗ろう!!!」








「ん?

何か、ボタンがいっぱんあんなー。

どこ行きゃいいんだぁ?」




「テッペンを選べ。」



「えっ?」



「大抵、公にならねェシロモノは

上に隠すだろ。


人もな…。」




「なるほどな!!

お前、すげーなゾロ!!」



「カンシンしてる場合かよ!!

早く押せェ!!!」



「おおっ!」



















「………ルフィ。」



「おん?」




「まずは…

長ェ間、留守にしちまって

すまなかった………。」




「気にすんなって。」







「………。



他の奴らは?


アイツらは、みんな無事なのか?」



「ああ。みんな無事だぞ。

今、別のところにいんだ。」



「そうか…。」



「けど、チョッパーがちょっとな…。

あいつを捜しに来て、お前に会ったんだ。」



「チョッパーは…いねェのか?」



「まぁ、男の約束でな。けど……。

シンラってのか?

おれはコイツらが、ちょっと気になってよ…。」




「………………。


船は………?」





「ああ……。」





「そうか………。」





「そういや、ゾロ

お前、何やってたんだ??」





「後で話す………。


その時に、改めて

詫びさせてもらいてェことがある………。」




「気にすんなって!!!



お前は、相変わらずだなぁ!!!


はははははは!!!」









チーン







「着いたぞ!!!」




「ここが、テッペンか?」




「いや、違ェ。

コレは、ここまでしか行かねェんだ。」




「誰も居ねェみてェだな…。」




「急ごう…。」




「ああ…。

さっきのボタン見たら

もっと、上の階があったからな…

もう1回、別のエレベーター探そう!!!」




エレベーターを探す二人




「ゾロ!!

あったぞ!!!」





「んん?


これより先は、パスコードを入力してください………だとォォォ」





「「知るか!!!!!!」」(怒)






「おっ、開いたぞ!!!

やっぱ、ぶっ壊すのが一番だなっ!!!


あっはははははは!!!」












「えっとなぁ……。」




「次が、テッペンか?」




「違ェって。



何でお前、そんなに

てっぺん行きてェんだ??」



「テッペンには、ココの"頭"がいるだろう?

そいつを脅しゃ、一発だ。」




「お前、ザツだなー。

屋上だったらどうすんだよ。」





「…………。


そいつは

まず、ありえねェ。」




「ほんとかぁ??

おれ、屋上でなんかされたぞ。

手錠されてよ。」















数時間前



神羅ビル 屋上 ヘリポート


沢山の狙撃手や、兵士に囲まれている。



その上空



『あ〜あ〜、お姉ちゃん可哀想に。

あんたが来なかったら

こんな怖い思いしなくてすんだんだぞ、と。』


ずっと銃口を頭にあてられている、はなうり。


『わたし、こわくない』


『またまた、強がり言っちゃって〜〜

へっへっへっへっ』




『………………お前ら、殺(ツブ)すぞ。』(睨)

ギリギリ…

歯を食い縛る。



『いよいよだぞ、と。

ヘリの中で大人しくしてたのは

お利口さんだぞ、と。』




ヘリポート着陸寸前




『君が使うのは

能力か? 

覇気か?』


『どっちが早いか、勝負してみるか…?』


全ての銃口が、はなうりに向けられる。



………!!!(ルフィ)



『命で勝負なんかすんな!!!!!』


『やめろ!!!

おれもなんもしねェから

お前らも何もすんな!!!』



ヘリポート到着



『降りろ』



『特別な手錠のプレゼントだ…。』



黙って、海楼石の手錠をはめられるルフィ。



『最大の武器は、最大の弱点となりうる。

特に、君の場合は………』


『熱心だな…。君は。』



『ツォン、やめてっ!!!』



気を失うルフィ。




『ルフィ!!!』


泣き崩れるはなうり。




『しかし、我々神羅カンパニーを

あまり、甘く見ないでもらいたい…。』



『海楼石の牢へ入れておけ。

………………娘も一緒に。』





『ツォンさん、怖すぎ!』


『しかし、麦わら帽子はもっと目が怖すぎ!』


(ひそひそ…)

『ツォンさんは、古代種の娘を捕える任務で

キリキリしてらっしゃるんだな』


『やっぱり、そうかな?』




『黙れ!!』



















チーン











「んんっ?


何だここ?

暗ェな…。」




「おおっ

これ、ここの街かぁ??


ちっけェなー。」



「行くぞ、ルフィ。

模型探してんじゃねェんだ……。」



「おお。」

















「………。

あいつと話したのか?」




「ああ…。


けど、なんも言わなかった。」




「そうか………。」





「ただな……。



あんまり、時間はねェんだ…。」







…………………。(ゾロ)











チーン












「何だーここ??

便所か??」



「………!!!

いつになったら、上に着きやがる…!!!!!!」(怒)




「慌てんなって。

カクジツに上がって来てんだ。


けど、どうやらよ


あのおっさんに、何か訊かねェと

次へ行けそうにねェぞ。」




「クイズだぁ???


………おっさん、おれたち

はなうりを、さがしててよ………

時間が、ねェんだよォ…。」(怒)


フルフル…。(怒)



「殴られんのか、答えんのか

二択にしてやっから

どっちか答えろっ。」




「いや、それも面倒だ……。」

スー……


「答えは"一つ"だ!!!! 」(睨)













「あっはははは!!!

あのおっさん、すげービビってたなぁ!!!

さすが、ゾロだ!!!

あっさり吐いちまったな!!!」





「………………。

ルフィ。」



「ん?」



「おれは、

そんなに、おっかねェか?」



「ああ。

お前、おっかねェだろ。」




………………。(ゾロ)












チーン










「んんんっ?



チーン っつってんのに

開かねェぞ??」




「………ワナか。」





急にドアが開き

銃で狙われる



バキッ………!!!!!!


殴り倒すルフィ。



「タイミング悪いやっちゃなー。

殴られに来たんか?」



「お前の、反射神経が

どうにかしちまってんだろ…。」




「ここが、てっぺんか?

行くぞ、ゾロ!」





駆け出す二人


道が二手にわかれている。













「ルフィ。」



「ん?」



「おれは、左へ行きてェ。」





………?(ルフィ)





「わかった!!!





ゾロ、気をつけろよ!!!」




「ああ…。」








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